北の最果てには一体何が?

02_北海道

 北海道稚内。ご存じ、日本最北端の地です。地図帳を見ると周囲にはサロベツ原野…原野!何もない!と思われるこの地には、一体何があるのでしょうか?

北の終着駅、JR稚内駅

 稚内駅に降り立つと、終着駅感満載のかつての駅舎から、今はすっかり洗練された駅へと生まれ変わっています。今では、鉄道駅にお土産物屋、バスターミナル、2Fには映画館に公共施設といった複合施設に生まれ変わっています。

JR稚内駅改札口は吹き抜けの開放的な空間となっています

改札口を出ると、そこにはすっかり洗練されたお土産屋さんが並んでいます。

コンパクトですがバスターミナル

2Fに上がると、コンパクトですがシネコンがあります

宗谷岬、ノシャップ岬

 稚内といえば、最北端の地、宗谷岬やノシャップ岬を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。宗谷岬には最北の地の証、緯度が掲げられたお土産屋さんがあったり、「最北の○○○」などの看板も目にします。「最北」をしっかりアピールしています。ちなみに、元旦には初日の出を見る人で宗谷岬は賑わうのだそうです。寒さを想像しただけで信じられません…。

最北端である緯度と、本日の日付があって写真撮影に持って来いですね。

ノシャップ岬、天気がよけれは夕日が美しい

防波堤ドーム

 写真などで目にしたことのある方もいらっしゃるかも知れません。実物を目の当たりにするとそのスケール感、そしてその造形美には息を呑む美しさがあります。駅から歩いて5分程度と近く、宿泊した際には朝の散歩にも向いています。

幾何学的な美しさがあります

内側からは更に幾何学的な造形美があります

夜景はこんな感じに幻想的です。

 ここまでは、ご存じの方も多い情報かと思います。これ以外に稚内に一体何があるというのでしょうか?

意外と穴場の稚内公園

 稚内駅から西には丘陵地が連なっています。その丘の上にあるのが稚内公園です。そこからは稚内市内が一望でき、宗谷岬とで囲まれる稚内湾をも一望できます。写真で見た方もおられるであろう「氷雪の像」のある公園です。ここには、南極物語で有名になったタロ・ジロなどの樺太犬が訓練した地として、銅像もあります。夜景が特に良いそうです。

氷雪の像

稚内公園からは、手前には北防波堤ドーム、遠くに見えるのは宗谷岬が望めます。

何といってもお勧め、白い道

 ホタテの貝殻を細かく砕いて敷き詰めた白い道。宗谷丘陵にあるため、その先には海が広がる、何とも素晴らしいロケーションです。天気が良ければ最高の景色だったと思います。宿泊先では、宿主さんが宿の裏道に敷き詰めてマネていました。(蛇足です)

白い道、この景色は忘れられません

宗谷丘陵と宗谷黒牛

 稚内周辺には宗谷丘陵という丘陵地が広がっており、その外側に原野が広がっています。かつて入植時代には、畑作などを試みたものの厳しい自然環境ではなかなかうまく行かず、その後、酪農でようやくうまく行ったのだそうです。今では乳牛のほか、宗谷黒牛と呼ばれるブランド牛が飼育されています。また、強い風を逆手に取った風力発電が盛んです。

まったく知らなかった丘陵地

宗谷黒牛が飼育されています

宗谷黒牛

見渡して数えるだけで30基以上あります

稚内の食

 港町ですので、何はともあれ海産物です。その一方で、宗谷黒牛のお肉も魅力的ですね。ほっけや、うに、いくら、ほやなど、北海道ならでは名産もあるのですが、タコやエビ類も豊富。そして、驚きなのが、”もずく”です。沖縄産が有名ですが、その正反対の北の最果てがもずくの産地とは…

最後に

 いかがだったでしょうか?何もない北の最果ての地には、意外と見所が多く、ここに書き切れない魅力的な所も少なくありません。利尻島や礼文島へのフェリー出港地でもあり、離島も含めると、新千歳空港からおよそ400kmと遠い地ですが、わざわざ足を運ぶ価値のある所だと思います。一度では満喫しきれないため、私も再訪を決意しました。

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