宮崎県日南海岸の鬼の洗濯岩と宮崎観光の父

01_九州地方

 宮崎市から南へ日南市にかけての日南海岸には、鬼の洗濯岩と呼ばれる奇岩の海岸が広がっています。満潮時にはほとんど見えなくなるのでタイミングが大事ですが、干潮時にはきれいに見ることが出来ます。日南海岸はかつえ新婚旅行ブームにものって一躍人気のスポットとなりました。そんな宮崎観光を支えたのが、宮崎交通㈱を興した岩切章太郎氏です。

青島神社付近

 宮崎市南部にある島ですが、橋でつながっています。島には「青島神社」があって、神話の里宮崎ならでの神聖な場所として、江戸時代までは立ち入りを制限されていたそうです。その青島周辺にも鬼の洗濯岩が広がっています。干潮時には、磯遊びをするファミリーも見られます。

正面が青島。その周囲には鬼の洗濯岩が。

青島神社

 青島神社には、2月のプロ野球キャンプで来宮する巨人の選手も絵馬を書いています。その大半が「日本一」と書いていました。青島は、南国の植物がうっそうと生えた島でジャングルのような雰囲気があります。

立派な門のある神社です。

青島神社、社も立派です。

青島周辺の鬼の洗濯岩

青島の海水浴場

 青島のわきには遠浅に見える砂浜が広がっています。良い海水浴場に見えますが、潮の流れが早いそうで、夏の海水浴場もブイで囲まれた範囲でしか遊泳できません。

青島の脇は、夏には海水浴場となります。

遠くにはシーガイアのホテル「オーシャン45」が見えます。

道の駅フェニックスから見る鬼の洗濯岩

 鬼の洗濯岩を見るならお勧めスポットです。高台からの眺めは壮観です。視界が広く、太平洋の大きさを感じさせてくれる素晴らしい展望です。ぜひ一度足を運ぶことをお勧めします。

道の駅フェニックスから日南方面を臨む

道の駅フェニックス、右手の展望台からの眺めが最高です!

かつては、新婚旅行ブームで人気のあった日南海岸のドライブです

日南海岸と新婚旅行ブーム、そして宮崎観光の父

 昭和30年代、日南海岸の観光バスのバスガイドさんが主人公の朝の連ドラがあったそうです。それに新婚旅行ブームが合わさって、宮崎は一躍、新婚旅行先として人気を博したそうです。そのため、空港の滑走路を拡張したり、南国イメージのヤシの木(正式には、ソテツやワシントニアパームなど)が植えられたそうです。当時の写真を見ると、新婚カップルを満載したバスが何台も、未舗装の日南海岸を砂埃を上げて連なって走っていました…。

 ちなみに、新婚旅行のツアーを担ったバス会社は急成長し、宮崎観光の父として宮崎市役所に銅像が立っています。(宮崎交通の岩切章太郎氏)私は仕事で、創業者の3代目のお孫さんとお会いしたことがありましたが、まだ30代にも関わらず宮崎の経済を担う強い責任感を持った方でした。(その後、宮崎交通は斜陽化するバス事業に加え台風で所有する観光施設が被災するなどして、産業再生機構による再建の道を選び、岩切一族は経営から離れます。)

 日南海岸は、国定公園にも指定されています。かつてのような賑わいはありませんが、静かに、いつまでも鬼の洗濯岩を見せてくれています。

日南海岸は、かつて日本の道100選にも選ばれています。

じゃらんパック

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